<J1:浦和3-0千葉>◇第11節◇6日◇埼玉

 浦和MF闘莉王(27)が右肩の激痛に耐えながら1ゴール1アシストを決め、首位死守に貢献した。ホーム千葉戦の前半26分、相手DFとの接触プレーで右肩を強打。脱臼の疑いもあるほどの重傷だったが、プレー続行を志願した。後半14分に貴重な先制点を挙げ、同31分にMF相馬崇人(26)の今季2点目をアシストするまでプレーを続行。チームを9戦負けなしに導く立役者となった。

 痛々しい姿でサポーターの声援に応えた。試合終了後、固定した右肩をジャージーで隠した闘莉王がベンチから歩を進め、ピッチ上の選手と合流。スタンドからのコールに左手だけ挙げた。惜しみない拍手を受け「先制すればいけると思っていた。時間はかかったけど…」。顔をゆがめながら勝利の余韻を味わった。

 既に前半途中で右肩が壊れていた。同26分、敵DFボスナーと接触して倒れ込むと「変な音がした」(闘莉王)。エンゲルス監督にも故障を察知され、ハーフタイムでドクターチェックも受けた。同監督が「脱臼かも」という重傷だが、闘将は「我慢してやります」とプレー続行を志願。守備負担を減らすため、ボランチからトップ下に代わって得点奪取に集中した。

 後半14分、DF堤の左クロスを受けて右足を合わせると、ポスト直撃の、何より欲しかった先制点を奪った。同31分には体を張ってボールを保持し、相馬に絶妙な横パスを出してアシスト。「2点目を取れれば交代をお願いしていた」(闘莉王)通り、後半32分まで踏ん張った。シュートミスしても「闘莉王ならば絶対に入る」と常に激励してくれた指揮官に支えられてきた闘将。「監督に言われてから心の余裕が生まれた」との言葉通り、これで今季通算6点目だ。

 負傷した右肩の検査結果は7日に出る。闘莉王は「何もなければいいけど」。藤口社長が「いるといないのでは大違い」というほど、チームの浮沈を握る存在。リーグ中断まで残り2戦だが、闘莉王離脱となれば、この勝利の代償も大きい。【藤中栄二】