コンサドーレ札幌が外国人FWの獲得に乗り出す。13日、三上大勝強化部長が今後の補強方針について「優先順位として高いのは外国人のFW」と明言した。同強化部長はJリーグ中断期間の6月中旬に、獲得交渉のため、ブラジルに渡る予定。エースFWダビの相方を探し出し、J1残留へ、戦力を再構築する。

 新外国人FWノナトの不振が決め手となった。開幕前はダビとの外国人2トップを想定していたが、コンディションが上がらず、リーグ出場1試合のみで来月中にも解雇となる方向。本職がボランチのクライトンをFW起用するなど手を尽くしてきたが、限界と判断した。日本人FW獲得も模索しているが、リーグ14位タイの11得点と低迷する決定力不足解消のため、得点力がある外国人FW獲得を第一に考えている。

 三上強化部長は昨年もブラジルに渡り、すでにブラジル人FWを10人ほどリストアップしている。プレースタイルはさまざまな面々だけに、同強化部長は「チームに貢献できる選手を」と性格なども重視し、選手を選択する。その上で現地で面談などを行い、外国人登録が再び解禁される7月11日をメドに最終決定をする予定だ。

 これまで補強に使える強化費の限度は約5000万円だった。しかし、増資に向けた会員募集で1億1568万円を集めたサポーターズ持ち株会は、増資分を強化費に充てるよう求めている。そうなった場合、獲得選手の幅は予定より広がり、より高い能力の選手を取ることも可能になる。“使える”助っ人ストライカー探しを、目標のJ1残留への切り札とする。