仙台手倉森監督がターンオーバー制採用
リスクを承知で、長丁場の戦いを見据えた一手を打つ。4連勝で2位と波に乗るJ2仙台が、21日の熊本戦でスタメンを、前節山形戦から4人替えることが濃厚となった。20日のゲーム形式練習で、DF一柳夢吾(23)らが主力組でハッスル。若手に先発機会を与えて成長を促す構えだ。累積警告や負傷など不測の事態に備える意味でも、控え組の底上げは不可欠。長期の過密日程を戦い抜き、秋にはJ1昇格切符をつかむべく「プチ・ターンオーバー制」を敷く。
好調時はメンバーを変えないという勝負事のセオリーを、指揮官が打破する。暴風雨の中のミニゲーム。手倉森監督が見守る主力組に、18日の山形戦に先発したFW平瀬、MF関口、永井、DF木谷の姿がない。前線で張る中原に、佐藤が右クロスを上げる。ボランチで富田がかじを取り、最後尾で一柳がクロスをはじき返す。練習後、指揮官がスタメン変更を示唆した。
手倉森監督 勝っている状況だからこそ、入れ替えても問題ないだろうと考えた。連戦のところで人を入れ替えても、勝ち続けられたら本当のチーム力だと思う。一柳には対人の強さを期待している。
ここまで4連勝の原動力は平瀬、永井、岡山らベテラン勢の力に負うところが大きい。このいい流れを断ち切るリスクも伴うが、一方で若手やベンチ組を底上げできた時のメリットは計り知れなく大きい。強い決意をにじませる指揮官の狙いは、そこにある。
そんな手倉森監督の意図をベテランも察している。5試合ぶりにベンチスタートとなる平瀬は「これから周りの選手の力が必要になってくる。先発11人だけがチームじゃない。総力戦が必要な時が絶対来る。監督がベテラン組に配慮してくれてもいる」と力を込めて言った。「うまくいけば若手の意識が変わり、チームが成長する」と今回の「プチ・ターンオーバー制」に期待する指揮官。多少のリスクを負うのは覚悟の上。リフレッシュした仙台が、層の厚みを見せつけてクラブの連勝記録「6」に王手をかける。【山崎安昭】
[2008年5月21日10時44分 紙面から]
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