J1清水の新人FW大前元紀(18)が25日のナビスコ杯磐田戦(日本平、午後1時)で公式戦初のベンチ入りをすることが24日、決定した。先発はなさそうだが、プロ初出場のチャンスは十分だ。

 史上初となる高校得点王3冠を達成して加入した黄金ルーキーが、ついに公式戦メンバーに名を連ねた。別調整組を含め11人が離脱し巡ってきたチャンス。大前は「試合に出て流れを変える選手にならないといけない」と意気込んだ。

 苦しい時期を乗り越えた。チームとU-19(19歳以下)日本代表を行き来し、コンディションが万全でない時もあった。だが遠征先で調整を工夫し、現在は長谷川監督が「前回戻ってきた時よりいい」と言うほどの状態にある。同代表サウジアラビア遠征(26日~6月4日)もクラブが辞退。チームに集中できている。「最初がすごい肝心。強いインパクトを残さないと信頼もされないと思う」と大前。静岡ダービー、しかも日本平と、舞台も整った。あとはデビューの時を待つだけだ。【浜本卓也】