福岡が「アラサーボランチ」で、鳥栖の心臓部を包囲する。リトバルスキー監督(48)は29日の練習で、3ボランチの一角にMF久永辰徳(30)を配置。MF久藤清一(33)ウフク・タレイ(32)とともに「アラフォー」ならぬ「アラサー(アラウンド・サーティー=30歳前後)トリオ」で、相手のダブルボランチを抑える狙いだ。

 第2クールでの巻き返しを目指す福岡にとって、今季2度目の鳥栖戦(31日午後2時、ベストアメニティスタジアム)は真価が問われる一戦だ。35日ぶりに勝利した前節の先発からMF鈴木惇(19)がU-19(19歳以下)日本代表の遠征で、DF柳楽智和(22)が累積警告の出場停止で抜ける。指揮官は「ダブルボランチをケアすることが、試合のポイント」と、鳥栖のMF衛藤裕(24)高橋義希(23)を警戒した。福岡では初のボランチとなる久永は、「自分なりに周りの生かし方や攻撃参加を考えている。運動量も心配ない」と、質量ともにライバルを上回る意気込みを見せた。【佐藤千晶】