「青い壁」の象徴が、ピッチに戻ってくる。J2山形のDF小原章吾(25)が、15日の仙台戦(NDスタ)で7試合ぶりに先発出場する見込みになった。先月10日の水戸戦で左足首をねんざ。リハビリを続けていたが、累積警告で欠場するDFレオナルド(25)の代役として、古巣・仙台戦出場が濃厚になった。05年から山形守備陣を指揮してきた男が、みちのくダービーの大舞台で復帰する。

 小原が体を張って相手選手の突破を止めた。スライディングでシュートを防いだ。控え選手主体で行われた実戦練習で、高い守備力をアピールした。「(仙台戦に出られるか)分からないですよ。今はメンバーに入ってないんでね。話せる状態じゃない」。6試合連続欠場は、仙台から山形に移籍した05年の開幕時以来。同年第7節から先発に定着した男は、メンバー外の現状を冷静に見据えた。

 その小原に復帰のチャンスは訪れた。前節福岡戦でDFレオナルドが今季4度目の警告を受け、仙台戦欠場が決まった。チームは7年ぶりの5連勝と絶好調で、先発は入れ替えにくい状況だが、小原はJ2通算150試合出場のベテラン。04年の仙台所属時を含め、みちのくダービーにも14試合に出場し、特有の緊張感も知り尽くす。7試合ぶりの出場にも不安はない。

 「ダービーは盛り上がるので、モチベーションが高くなる。空回りしないようにしたい。仙台は中盤にうまい選手がいる。守備が大事になる」。07年4月のダービーでは左CKからヘディングで1得点。攻守で貢献することは間違いない。欠場した先月18日の仙台戦は、2得点後の3失点で逆転負け。DF石井とセンターバックを組み、雪辱勝利を目指す。【柴田寛人】