<練習試合:大分3-0九産大>◇19日◇大分スポーツクラブ

 左ひざの故障で長期離脱していた大分MF高橋大輔(24)が、戦列復帰へ大きく前進した。19日、九産大との練習試合で前後半それぞれ19、17分間途中出場。積極的な攻撃でゴールも決め復活を印象づけた。「現時点では90分出られる準備はできていないが、見た様子だと問題ない」とシャムスカ監督。リーグ再開初戦となる25日鹿島戦(カシマ)で復帰する可能性が高まった。

 実戦復帰3試合目で昨年のチーム得点王の存在感を見せつけた。前半40分。MF鈴木のクロスをゴール前で受け、右足でシュート。1度はGKに防がれたが、こぼれ球を拾ったFWウェズレイのシュートがバーをたたいたはね返りを頭で押し込んだ。「あのポイント(ゴール前)に入っていくのが自分の役割ですから。自分の体がイメージ通りに動き出してきたのがうれしい」。これまで2試合の実戦では右DFでプレーしたが、本来の右MFに入ってキレを取り戻した。

 昨年10月27日に負った最初の負傷から8カ月。まだコンディション的には6、7割だと自己分析する状態だが「恐怖感は消えてきた」という。鹿島戦まで約1週間。「コンディションを100%に上げることに集中していきたい」と高橋。復帰戦までの道のりはカウントダウンに入った。【村田義治】