J1清水は23日、リーグ再開初戦となる京都戦(28日、日本平)へ向けて練習を行った。MF伊東輝悦(33)が、中断期に移籍したMFフェルナンジーニョ(27)封じの鍵を握る。

 元司令塔対策として、長谷川監督は「気持ちよくやらせないこと。テルの対応が多くなると思うが、自分のやり方できちっと抑えてくれると思う」とマッチアップが予想される背番号7に期待した。伊東は「体をつけすぎるとクルっとオレを軸に回られるところがある。積極的にボールを取りに行かなきゃいけないけど、そういうプレーの餌食にもなっちゃう」と警戒。それでも「つつかれるのは好きじゃないと思う」と、嫌がるプレーも承知済みだ。

 15位からの巻き返しへ大事な一戦の相手に、元司令塔がいるという巡り合わせ。だが、上昇気流に乗るには絶好の相手でもある。「気持ちよくやらせると技術の高い選手なので、組織できちっと対応しないと。そういう意味で、いなくなって違うというところをフェルに見せつけないといけないゲーム」(長谷川監督)「勝つことだけを考えていきたい」(伊東)。フェル封じで勝利をつかみ、一気に波に乗る。【浜本卓也】