右ふくらはぎを痛めていた磐田FW前田遼一(26)が25日、34日ぶりに練習に合流した。当初は5対5だけ参加予定だった。だが状態の良さから、回数こそ制限したものの、8対8などメニューを最後まで消化。「みんなより量は少ないけど、思ったよりいけました。楽しかった」と笑った。

 慎重を期してきた。右ひざ半月板損傷が癒えた後の5月22日に、ふくらはぎを負傷。肉離れの手前だった。相次ぐケガで「何やってんだろう」と悔やむ前田に、内山監督は「時間をかけてでも不安を取りのぞくのが1番」と、完治まで焦らずに待ってきた。

 復帰したこの日、シュート練習ではノルマの2ゴールを決めながら「いっぱいやりたかった」と志願して居残った。29日の阪南大との練習試合にも「できれば出たい」と直訴した。7月5日の鹿島戦を目指して、エースが再始動した。