北京五輪出場がなくなった神戸FW大久保嘉人(26)が、リーグ戦で再出発する。5日の大宮戦(ホムスタ)に向け、4日の最終調整では、左足親指のつめが吹き飛ぶ猛練習をこなし「気持ちを切り替えて、試合をやるだけ」と宣言した。

 W杯に次ぐ世界の大舞台でプレーすることを熱望し、U―23代表の反町監督と本大会までの予定を打ち合わせていたが、クラブ側の猛反対で北京は夢と消えた。大宮戦はOA騒動後、初の公式戦になる。

 ここ2~3日は迷いを払拭(ふっしょく)するようにシュート練習をこなし、左足親指のつめがはがれた。笑いながら「全然痛くねぇよ。勝手に(つめが)取れただけやし」と話したが、その表情は少しだけ寂しそうだ。

 チームはJ2の3位との入れ替え戦に回る16位に低迷する。「うまくいかん時は、いかないからね。(チーム事情は)あんまりどころか、全然良くないよ。でも1回勝てば、ガラッと変わるからね」。C大阪、マジョルカで残留争いを経験しており、降格圏にいても慌てることはない。狙うはリーグ戦2試合ぶりの1発。チームの降格圏脱出と、胸にたまったうっぷんを吹き飛ばす。【益子浩一】