<J1:新潟2-1名古屋>◇第15節◇5日◇東北電ス
日本代表の新潟FW矢野貴章(24)が、5月3日の大分戦以来公式戦5戦ぶりのゴールを決めた。1-1に追いつかれた後半38分、ゴール左前で冷静にタイミングを計り、DFのまたの間を狙い右足シュート。それが後方のDFに当たり決勝弾になった。試合後は「打たなきゃ入らないですね」としてやったりの笑みを浮かべた。
今季はこれで公式戦3得点。満足な結果を残せていない。新外国人FWアレッサンドロの加入で昨季以上に守備を要求され、ボールを追い、体を張り守る時間が増えた分だけ得点が減った。チームも開幕から4連敗し代表落ち。「個人」か「チーム」か。葛藤(かっとう)の日々を「本当に苦しかった」と振り返った。
「自分には足りないものだらけ」と頭を整理し、迎えた5月の日本代表合宿が転機となった。岡田監督の指示を聞きながら考え、「ボールを失わないFWが使われている」ことに気づいた。個人指導こそなかったが、無言のメッセージに目が覚めた。その教訓がこの日のゴールに生きた。「常にいいプレーをしないと生き残れない」。W杯3次予選を乗り越え、矢野はまた1つたくましくなった。【村上幸将】



