磐田のDF大井健太郎(24)が、9日の神戸戦(ヤマハ)で約3カ月ぶりに先発出場する可能性が出てきた。6日の練習で、DF鈴木が風邪による体調不良のために欠席。茶野の警告累積での出場停止もあって、鈴木の回復具合次第では大井に、公式戦では5月17日東京戦以来のスタメンが回ってくることになった。

 「久々なので、出られたら頑張ります」と謙虚に話した大井にとって、対神戸には雪辱への思いが強い。昨年から3連敗。今年3月の対戦では先制し、逆転されても1度は追いつきながら、突き放された。その3試合とも先発で悔しさを経験しているが「全部が全部、悪い試合じゃない」。いいイメージだけを持って、苦手意識を一掃する。

 2週間ぶりに再開するリーグ戦。前々節の大分戦では後半ロスタイムの失点による逆転負け、前節東京V戦でも、後半に追いつかれて引き分けた。いずれも先制点しながら、2点目が奪えなかった。「90分間通して、いいサッカーができないといけない」。そのための屋台骨を、大井が担う。【今村健人】