ここから3試合が正念場だ。15位のJ1清水は12日、次節の横浜戦(17日、日本平)に向けて練習を再開した。8月の残りはホームでの横浜戦、柏戦にアウェー名古屋戦の3試合。長谷川監督は「8月の残り3試合が9月に入って(上位と下位の)どちらを見て戦うかぐらいの意味合いを持つ。ここが1つの正念場。(横浜戦は)その第1弾」と勝ち点2差で迫る16位横浜戦を大一番と位置づけた。

 真夏の3番勝負へ向け、陣容はそろってきた。前節大分戦では左もも裏痛のFW矢島が得点し、股(こ)関節痛で離脱していたDF児玉もメンバー入りのメドが立ち始めた。14日に帰国予定の五輪組も、状態次第では横浜戦出場の可能性が浮上する。長谷川監督は「藤本は抜けているけど、だいたい戻ってきている。苦しい時期は越えたかな」と、笑顔を見せた。

 清水はここ2年間、8月は4勝1分けと夏に強い。「ここ(8月)で走るために、年間を通して強化してきた」(長谷川監督)。この日も猛暑の中でインターバル走を敢行し、横浜との決戦に備えた。真夏の3番勝負初戦・横浜戦をものにし、暑い夏を今年も連勝の季節にする。【浜本卓也】