J1清水は17日に横浜と対戦(日本平)する。右ひざの故障から復帰以降、好調を持続しているDF市川大祐(28)が15日、児童養護施設「静岡ホーム」(静岡市)を訪問。後半戦のホームゲームチケット約50枚を贈呈した。贈呈は今年が2年目で「見に来てくれるのはうれしいし、僕らが刺激を受けている。楽しんでもらえるサッカーをしたい」とほおを緩めた。

 喜ばせるプレーをするには絶好の季節だ。「夏は大好き」と自認する“夏男”。幼少期から「疲れるから」冷房をつけずに生活し体調を整えている。だからこそ、他選手がバテる時でも鋭い仕掛けを続けられる。ひざもケアを怠らずにしてきて「練習でもしっかりやれている」と万全に近い状態。長谷川監督は「精度は上がってきている。イチ(市川)が復帰してサイド攻撃が活性化してきたのは大きい」と目を細めた。

 勝ち点2差で迫る16位横浜との一戦は、今後へ向けて正念場となる。市川も「順位を考えても大事な一戦。労を惜しまず激しくやる」と、横浜戦の重要性を口にした。「子どもたちも、見に来て勝てば楽しいと思う。しっかり良い結果を残したいですね」。子どもたちと多くのサポーターに笑顔を届けるべく、市川が右サイドから絶好のクロスを送り続ける。【浜本卓也】