磐田は23日の浦和戦(埼玉)で、MF成岡翔(24)がボランチでの先発をつかむことが有力になった。

 ヤマハスタジアムで行った約25分間の紅白戦で、成岡が先発組に入った。前日の練習では、ロドリゴを主体に、上田と成岡を頻繁に入れ替えていたが、内山監督は「相手とうちのバランスを考えて」と成岡の先発起用をにおわせた。

 成岡も、起用に応えるつもりだ。「最近はリスクを背負っても攻めようと意識している。常にチームが勝つことを考えたい」と、前日には上田と居残り練習を敢行。7月の名古屋戦から2戦連発でたたき込んだミドルシュートを何本も打ち続けた。

 浦和は、MFポンテが7試合ぶりに先発復帰する可能性が高い。成岡は「うまくつぶしながら攻撃につなげたい。セットプレーもあるので、簡単にFKを与えないようにしたい」と警戒しながらも「相手よりも、自分たちのサッカーをすることが大切」と気を引き締めた。成岡が攻守で貢献した先に、5試合ぶりの勝ち点3が見えてくる。【前田和哉】