<ナビスコ杯:名古屋1-1大分>◇準決勝第1戦◇3日◇瑞穂陸
大分が窮地を乗り越え、初の決勝進出へ半歩前進した。名古屋との準決勝第1戦。アウェーで先制されたが、日本代表遠征中のGK西川と、守備的MFエジミウソン、ホベルトの守備の要を欠くイレブンが、追加点を阻止。後半24分にFWウェズレイ(36)の同点ゴールで引き分けに持ち込んだ。アウェーゴール方式で優位に立った大分は、今季公式戦16戦1敗のホームでの第2戦(7日・九石ド)で決勝切符をかける。
逆転することはできなかった。それでも決勝進出への道が開けた。大分イレブンの執念が、アウェーで名古屋サポーターを意気消沈させた。「我々のホームでも仲間とともに乗り切り、決勝に行きたいと思う」とシャムスカ監督。初タイトル獲得をかける決勝舞台への手応えを見せた。
勝ちに値する同点劇で、半歩前進した。守備的MFを入れ替えて臨んだ前半の立ち上がりは、名古屋攻撃に押し込まれたが、北京五輪日本代表DF森重のプレーが、チームの息を吹き返させた。前半39分、名古屋FW巻のヘディングがゴール左ポストを直撃。そのこぼれ球に反応したFWヨンセンのシュートをゴール前で跳び上がって蹴り出した。「ちょうど蹴りやすいところだったけど、前半を無失点だったのはデカかった」と森重。後半19分に失点した場面も、1度はDF深谷がシュートをはじき返してはいた。「いつも守備は強いが、今日は特に頑張っていた」。相手DFのクリアのスキをついたFWウェズレイのゴールは、DF陣の奮闘に報いる1発だった。
これで公式戦13戦負けなし。さらに、第2戦では今季16戦1敗のホーム戦とデータも後押しする。0-0の引き分けでも準決勝突破だ。それでも日本代表合宿を経験したMF金崎は「勝ちを狙ってきた。(引き分けは)最低限の仕事。切り替えてやる」と浮かれる気配はない。初の決勝進出を前にしても、イレブンに油断もプレシャーもない。J1昇格6年目。大分が、強豪の仲間入りするチャンスが、いよいよ訪れてきた。【村田義治】




