J2仙台の手倉森誠監督(40)が18日、来季監督にアテネ五輪日本代表監督の山本昌邦氏(50)が確実視されていることに対し、思いを激白した。スポンサー主導のチーム改革に納得がいかない様子で「オレは決して間違ったことをしたと思っていない」とまくし立てた。残り10戦で逆転昇格切符を手にして、評価を覆そうと躍起だ。

 シーズン終盤の時期に、水面下で進んでいた監督交代劇が表面化したことへの怒りは、抑えられない。テレビカメラ4台、20人以上の報道陣を前に指揮官は話し始めた。

 手倉森監督

 クラブの人間からも、強化部からも言われていない。プロの球団づくりは、強化部が監督とかスタッフとか、いろんなことを打ち出す。交代を打ち出すのは、フロントにあってしかるべきだ(水面下の交代劇がスポンサーの意向で進められていることに対する不満)。

 9月に入り連勝し逆転J1昇格へ手応えを得ているからこそ、腹に収めているわけにはいられなかった。

 手倉森監督

 成績次第で解任はあってしかるべきだけど、選手との信頼関係がないなら、考えないといけない。もし、そういうことがあるんだったら、クラブが主体で分からないようにやるべきだ。これ(情報)が出るのは、地域が甘い。オレは決して(チームづくりで)間違ったことをしていない。このクラブはいろいろ、お金を使いすぎて、お金を使わなくても、しっかりしたチームをつくらないといけないタイミングで自分は就任した。会社から(交代を)言われているわけでない。

 胸の内は、はき出した。自らの去就に関係なく、あとは逆転昇格を実現させるだけだ。

 手倉森監督

 ピッチ外が慌ただしいことで(現場に)影響があるか、ないかと言われれば、たぶんある。でも勝ち続けることで、たくましさも生まれる。5年間我慢したサポーターを、喜ばさないといけない。【山崎安昭】