リーグ15位に低迷する横浜が、守備的な戦術を捨てて宿敵との「デッド・オア・アライブ」に臨む。20日にアウェー(エコパ)で、勝ち点1差の16位磐田と対戦。負ければ、来季J2降格圏に転落する大一番へ向け、木村浩吉監督(47)は19日の最終調整で「磐田はノーガードで打ち合う傾向にある。しのぎ合いではなく、せめぎ合い。きっちり守ってカウンターという、守備的な戦いはしない」と勝ち点3にこだわる考えを選手たちに伝えた。

 かつては、常勝軍団と呼ばれたライバル同士の直接対決。今季は不本意にもJ1残留争いとなってしまったが、プライドをかけた一戦に変わりはない。Jリーグ創成期の94年以降、カップ戦を含む公式戦の通算成績は、横浜の20勝22敗で「引き分けなし」。勝つか、負けるか。妥協は許されない相手と分かっている。

 出場停止のMF河合に加えて、司令塔のMF山瀬功も右足首痛が回復しきれず欠場。戦力ダウンは否めないが、DF中沢は「相手も必死でくると思うけれど、ゴールを狙っていかなければ。精神的な重圧を感じず、みんなで積極的にプレーしたい」とチームの思いを代弁した。

 台風13号の余波も心配されるが、07年7月14日のナビスコ杯準々決勝東京戦、同10月27日の甲府戦など、台風の接近時にゴールを重ねてきたFW大島は「残留争いから抜け出すための大事な試合。どんな形でも勝てばいい」と前を向く。闘志むきだしの決戦で、白星とともに名門の誇りを取り戻す。【山下健二郎】