清水は、23日の東京V戦(日本平、午後2時)に向けて完全非公開で練習を行った。19日の練習中に右足首をねんざし、前節の神戸戦を欠場していたMF山本真希(21)が先発復帰する可能性が出てきた。山本はそれまでの公式戦3試合連続で得点に絡み、7日のナビスコ杯準決勝第2戦(対G大阪)ではプロ初ゴールを決め、12年ぶりのナビスコ杯決勝進出に導く活躍をみせた。東京V戦での先発出場に意欲を見せ、今季初の3連勝を狙う。

 右足首ねんざが完治した山本真は、非公開練習のフルメニューをこなした。「もう大丈夫。連勝してるので勢いを止めないようにしたい」と表情を引き締めた。前節(対神戸戦)を欠場した山本真について長谷川監督も「試合はやれる状況」と出場を示唆した。

 好調を維持し、レギュラー定着にアピールをしていた直後の負傷だった。自らが欠場した神戸戦は後半ロスタイム、代わって出場したMF兵働昭弘(26)からの左CKをFW岡崎慎司(22)が頭で合わせ貴重な勝ち点3をもぎとった。試合をテレビ観戦していた山本真は「出られなかったのは悔しいけど、勝ってほしいと思った」と振り返り、「みんなに迷惑をかけたのでしっかり仕事をしたい」と意欲を燃やした。

 東京Vはリーグ戦2連敗と調子を落としているが、5月18日のアウェー戦で1-4と大敗している相手。3日のナビスコ杯準決勝第1戦(対G大阪)から3戦連続で得点に絡んだ山本真は「前線で絡められればいい」と話した。指揮官も「借りは返さないといけない試合」と力を込めた。前節神戸戦の勝利で、順位は14位から一気に9位まで浮上。勝敗も9勝7分け9敗と五分に戻した。今季2度目の連勝で勢いにのっているだけに負けられない。清水が上位進出に向け今季初の3連勝を狙う。【神谷亮磨】