首位どりを狙う3位大分に、また試練だ。日本代表に招集されたDF森重真人(21)が、25日の神戸戦(ホムスタ)を欠場することが23日、決まった。右太ももの違和感を訴えていた森重はこの日の練習前に大分市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、右太ももの筋膜炎と診断された。「前のゲーム中から痛みがあった。明日からの遠征にはいかない」と、シャムスカ監督は遠征不参加を決めた。

 必死に回復を図ったが、間に合わなかった。今月初めの日本代表合宿中に違和感を覚え、前節の東京戦で状態が悪化。2日間の別メニュー調整後、診断を受けたこの日も全体練習開始30分前からランニングとボールを使った軽い動きで状態を確認した後、一時は全体メニューに参加していた。

 開始30分後、森重からピッチ内で「ダッシュができない」と報告を受けたシャムスカ監督は、即座に「まだ痛みを引きずったままなので、来週(のナビスコ杯決勝)に100%持っていけるように」と欠場を言い伝えた。2試合出場停止明けでセンターバックの代役を務めるDF上本は「コンパクトな守備で無失点で行きたい」と完封を宣言。森重も「1試合休んで、残り試合を100%でやれるようにしたい」と、チームメートに勝利を託した。