今度はリーグ優勝でVパレードだ!

 ナビスコ杯で初優勝を飾った大分の凱旋(がいせん)報告会が3日、ホーム九石ドームで行われ、シャムスカ監督、全選手が、6250人のサポーターとともに日本一の喜びを再び分かち合った。チームへの祝辞では、釘宮磐・大分市長が「もう1度大きな感動(リーグ優勝)を味わってパレードをやろうじゃありませんか」と、リーグ制覇でのVパレード実施を約束。選手は2冠達成に向け、大きなモチベーションを得た。

 念願の優勝パレードが実現に向け前進した。J1昇格を決めた02年には当時、日本協会名誉会長の高円宮さま急逝を受け、予定していた大分市内での昇格パレード開催を自粛している。当時も在籍していたMF西山は「もちろん行政の協力がなければパレードはできない。グラウンドで結果を出して、チームだけでなく、市民、県民のために実現させたい」と、リーグ制覇に意欲を見せた。

 プロ野球ダイエー(現ソフトバンク)の場合、99年初優勝パレードには43万人の福岡市民、県民が参加した。大分でも、この日の報告会をはるかに上回る参加者が予想されるだけに「実施には警備資金など、クラブの財政では厳しい問題も残る」と溝畑社長。費用や実施ルートの選定など、市だけでなく、地元企業や経済界、大分県の協力がなければ実現は難しい。「パレードをして、大分をもっと盛り上げたい」と選手会長のGK西川。2冠達成へのプレゼントを心待ちにしていた。【村田義治】