仙台の高木コーチが緊急入院
病魔と闘う、愛すべき鬼軍曹に吉報を-。J2仙台の高木昭次フィジカルコーチ(PC=35)が14日夜、急性大動脈解離のため仙台市内の病院に緊急入院した。今季中の復帰は絶望視される。父を亡くし、15日から練習に復帰したばかりの手倉森誠監督(41)は、病床の高木PCから「J1に上がってください」のメッセージを預かった。イレブンは、指揮官の父への弔いと、高木PCの思いに応えるため結束を一層、固めた。
「鬼軍曹」と選手から慕われる高木PCの姿がこの日、なかった。前夜9時ごろ、クラブハウスで「調子が悪い」と話し、自ら車を運転して病院に向かった。すぐに集中治療室(ICU)で検査。急性大動脈解離と判明したのは、日付が変わった15日の午前3時だった。付き添っていた手倉森監督の前で、高木PCは「J1に上がってください」と無念の悔し泣きした。
高木PCのメッセージを、この日の練習前に聞いたイレブンは、吉報を届けようと奮い立った。主将の梁は「びっくりしたけど、大詰めの時期だから一丸でやるしかない」と表情を引き締めた。FW中原が「結果を出すのが一番の薬」と言葉に力を込めれば、GK林は「ピッチに一緒に立っていると思って、心を1つにやる」と意気込んだ。
試合勘が鈍るのを避けるため、この日は練習試合の予定だったが、急きょキャンセル。指揮官は「自分のこと(告別式などで練習を2日間留守)もあったし、昭次(高木PC)が気負ってやったと思う。ゲームとサーキット組に分かれるより、1つで練習したいと思った」と回避の理由を話した。選手も「調整に影響はない」と口をそろえる。手倉森監督の亡き父と、ICUで精密検査を続ける高木PCの願い=「昇格」を、一丸で成し遂げるつもりだ。【山崎安昭】
[2008年11月16日13時29分 紙面から]
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