コンサドーレ札幌がスウェーデンリーグのユールゴーデンFWチアゴ・カリーノ・ダ・シルバ(23)を獲得することが22日、確実になった。すでにユールゴーデンのクラブ公式HPで「カリーノがユールゴーデンを去る。札幌と交渉中」と報じている。札幌側はオファーを出し、金銭面など条件はほぼ合意に達したもよう。J2降格の来季を見据えた準備が本格的に動きだした。

 ブラジル人のチアゴ・カリーノは183センチ、79キロと恵まれた体格を生かし、得点能力に優れたアタッカー。ブラジルのアトレチコ・ミネイロで03年にプロ生活をスタートさせ、06年にユールゴーデンに移籍した。クラブでは昨季からレギュラーに定着。母国でも将来有望株として注目の選手で、05年にオランダで行われたワールドユースにブラジル代表として出場した経験を持つ。

 札幌側は「第2のダビ」獲得へ動いていた。今月4日に三上強化部長がスウェーデンリーグの視察を終え、矢萩社長は「いい成果があったようだ」と手応えをつかんでいた。今季限りでリーグ2位の14得点を稼ぐFWダビが移籍するのは確実。クラブは年俸が低額の選手で、保有権や好条件を持てるダビのような選手獲得を模索していた。その条件にチアゴ・カリーノは適任の存在だったようだ。