コンサドーレ札幌が外国人選手総入れ替えで来季J2に臨む。クラブは23日、獲得が決定的なスウェーデンリーグのユルゴールデンFWチアゴ・カリーノ・ダ・シルバ(23)との交渉が大詰めに入ったと正式に認めた。移籍確実なFWダビ(24)MFクライトン(30)に続き、FWアンデルソン(30)と契約を継続しない方向であることも判明。コロンビアリーグ所属の攻撃的選手獲得も目指しており、チームを支える外国人選手は今季から大幅に変更される。

 1年でのJ1復帰へカギを握る来季新外国人FWの加入でチームの姿が見えてきた。東京V戦を視察した矢萩社長はこの日、獲得に乗り出しているスウェーデンリーグのユルゴールデンに所属するブラジル人FWチアゴ・カリーノについて「最後の詰めのところ」と交渉が最終段階に入っていることを認めた。すでに条件面などはほぼ合意し、加入は決定的な状況だ。

 実は外国人の獲得は札幌にとって急務だった。得点ランク2位のFWダビの移籍は確実。MFクライトンも複数のクラブが興味を示し、残留は難しい状況だ。2人に加え、FWアンデルソンは来季契約を結ばない方針を固めている。C契約のFWエジソンの来季契約も微妙だ。大幅な戦力ダウンを避けるため、クラブでは最優先事項の1つとして、新戦力を探していた。

 三上強化部長はシーズン途中にもコロンビアに視察。同国リーグに所属する攻撃的選手の獲得に乗り出している。来季からスタートする「アジア枠」は、韓国のKリーグに所属する選手に注目。今季と同様、各ポジションに外国人を配置する方向性を打ち出す。

 まずはU-20ブラジル代表経験もある将来有望なカリーノの加入が確実となり、攻撃の骨格は固まった。それだけではなく、コロンビアなどからの補強も進んでいる。外国人を総取り換えした札幌は来季、まったく別のチームとして生まれ変わる。