J2仙台MF関口訓充(22)が、来年1月10日に予定されている日本代表候補合宿に招集されることが26日、分かった。日本代表の岡田監督が視察した22日の横浜FC戦後に、協会サイドから「1月の頭の合宿に(関口を)呼びたい」とクラブ関係者に打診があった。仙台ではJ1時代の03年に、FW山下芳輝(31=現FC琉球)が代表入りしているが、生え抜きとしては初の代表入りを関口が目指す。

 スピードが武器の関口が、岡田監督の目に留まった。仙台の若手をチェックするために訪れた三ツ沢での横浜FC戦後、報道陣に「まだまだだね」と辛口コメントを残した岡田監督だが、内心は違った。その日の夜、協会サイドから「(関口を)1月の頭の合宿に呼びたい」とクラブ関係者に連絡が入ったという。

 関口は、来年1月20日のイエメン戦から始まるアジア杯予選前の代表候補合宿に招集される。クラブ関係者は「幅広く選手を見たいと(協会関係者から)説明された」と話す。体力チェックが主な目的の来月8、9日の合宿とは違い、関口が招集されるのは戦術練習に重きが置かれる。また日本協会は、入れ替え戦(来月10、13日)出場の可能性があるチームからは、12月の合宿に招集しない方針だ。

 関口本人は、現在3位で昇格の可能性があるリーグ戦に集中する構え。「今はチームのことだけ。昇格することだけを考える」と残り2試合に全力投球する。ドリブル一辺倒だったスタイルをやめ、居残り練習でクロスを磨くなど、成長著しい関口。昇格を決め、自信を持って合宿に参加できれば、仙台の生え抜きとして初の「日本代表」も見えてくる。