清水が、前年度の全国高校選手権で藤枝東(静岡)を準優勝に導いた慶大MF河井陽介(1年)を来季、強化指定選手として受け入れることが28日、分かった。さらに、来年2月の鹿児島キャンプに参加させる見込みで現在、大学側と調整を進めている。

 河井は、今季の関東大学2部リーグで20試合に出場し、アシスト王(8アシスト)を獲得。慶大の同リーグ優勝、1部昇格の原動力になった。10月11日の清水との練習試合では、90分間出場し2アシストの活躍。プロ相手でも、持ち味のテクニックとセンスを見せつけ、潜在能力の高さを首脳陣にアピールした。

 清水関係者は「藤枝東時代からマークをしていた選手。練習試合でもいい動きをしていた」と評価する。かねて河井は「将来はプロに入りたい。大学では、フィジカルを鍛えて自信を持ってプロに入りたい」と話しており、プロ入りを視野に入れながら大学でプレーしている。

 清水は今後、地元出身選手を中心にチーム強化を図る方針でいる。MF藤本、MF本田拓ら大卒ルーキー獲得に定評がある清水が、早くも3年後を見据え河井獲得に向け動きだすことになる。なお河井は29日の清水-千葉戦を日本平で観戦する予定だ。