<J2:C大阪4-0草津>◇第44節◇29日◇正田ス
4位のC大阪が日本代表MF香川真司(19)の2ゴール1アシストの大活躍で、逆転昇格へ夢をつないだ。前半19分に香川の今季2度目の3戦連発弾で先制すると、後半5分にはFWカイオ(21)の得点をアシスト。同23分にはこの日2点目を決め、4-0と草津に快勝した。暫定ながら3位仙台に勝ち点1差。30日に仙台が鳥栖に勝つとJ1昇格の可能性が消えるが、執念が実ることを待つ。
荒れた芝生も関係ない。前半19分だ。香川がドリブルで突進し、相手DFを1人交わして豪快に右足で蹴り込んだ。後半23分にはカイオとのワンツーから左足で決めた。ゴールの後は自分のユニホームの下に着込んでいた森島の背番号8を見せ、声援に応えた。「決めるところはしっかり決めようと集中していた。みんながお互いを分かり合っているから、プレーしやすい」と白い歯がこぼれた。
ピッチは夏芝が枯れてデコボコだった。香川の脳裏をよぎったのは今年8月の北京五輪。深い芝に足を取られ、自分の力を発揮できず3戦全敗という屈辱の結果。筋力トレを精力的に行い、フィジカル強化に努めた成果を披露した。「どんなピッチでも自分の力を出さないといけない。世界ではもっと荒れたピッチもある」と満足そうに話した。
弟のようにかわいがる高卒新人のMF黒木もデビューした。後半41分から出場し、落ち着いてプレー。「本当によかった。これからも頑張ってほしい」と自分のことのように喜んだ。
暫定で勝ち点1差に迫った仙台が30日の鳥栖戦で引き分け以下なら、最終戦の愛媛戦(12月6日、長居)まで昇格の可能性は残る。「しっかり鳥栖を応援する。熱い監督さん(岸野)なんで、勝ってくれると思う」。やれることはやった。後は奇跡を信じ、森島がベンチ入り濃厚の最終戦へ準備するだけだ。【奈島宏樹】



