<J1:名古屋3-1札幌>◇第33節◇11月30日◇瑞穂陸
名古屋が逆転Vへ望みをつないだ。引き分け以下でV逸だった札幌戦に3-1で完勝。勝ち点を58に伸ばし同60の首位鹿島に食らい付いた。優勝争いは同57の川崎Fまでの上位3チームに絞られた。名古屋は得失点差で鹿島に大きく水をあけられており、逆転Vは12月6日の最終節大分戦(九石ド)に勝ち、かつ鹿島が札幌に負けなければ、ほぼ不可能。それでも、奇跡を信じて突き進む。
逆転Vへチームを鼓舞する1発がロスタイムに飛び出した。来季の戦力構想から外れ、今季限りで退団する元日本代表DF米山篤志(32)が、FKでダメ押しの3点目をたたき込む。東京V在籍時の05年以来、実に1366日ぶりの得点となる惜別弾で、勝ち点3をガッチリ確保した。
米山は「いい置き土産ができた。絶対に優勝できると思っている」と力強く話した。去りゆく男の右足が生んだ、無回転シュートのあり得ない軌道は、不可能を可能にする奇跡の呼び水に違いない。前日に首位鹿島は、岩政のロスタイム弾で連覇に大前進したが、DF竹内は「あのゴールには感動した。鹿島以上に勢いがついた」と言い切った。
チームを「ファミリー」と表現するストイコビッチ監督の信念にのっとり、最終戦の大分には遠征メンバー18人から外れたベンチ外の選手も全員帯同する。大分での祝勝会、そして名古屋での優勝報告会の準備にも着手。この日のホーム最終戦のセレモニーで、ピクシーは「まだJリーグは終わっていない。ネバー・ギブ・アップだ!」と力強く宣言した。【八反誠】



