<J2:鳥栖4-1仙台>◇第44節◇11月30日◇ベストアメニティ
意地のハットだ。鳥栖のエースFW藤田祥史(25)が、今季ホーム最終戦でプロ初の1試合3発。目の前での3位仙台のJ1・J2入れ替え戦進出決定を阻止した。「相手の方がプレッシャーがあったと思う。(前節徳島戦敗戦で)昇格は厳しくなったが、1点でも多く点を取りたかった」。得失点差14という絶望的な状況に変わりないが、チームも最終戦にJ1昇格の可能性を残した。
エースの称号にふさわしいゴールラッシュだった。前半10分、仙台DF裏に走り込み、MF船谷のループパスを左足でトラップ。そのまま体を開きながら左足でゴール左隅にボールを流し込んだ。2-1と追い上げられた前半43分にはMF野崎、後半42分にはMF高橋主将のスルーパスに反応し、加点。「先制に(相手を)突き放すゴール。初めてのハットトリックを大事な時に出してくれた」。岸野監督も絶賛の活躍だ。
今季ゴールを18得点に伸ばし、通算46得点とした。歴代のJ2日本人通算得点では、前エースの新居(現千葉)に並ぶ46得点とし、歴代4位タイだ。昨オフJの2チームから獲得オファーを受けながら残留した今シーズン、目標のJ1昇格は絶望的だが、天皇杯は8強に勝ち上がっている。「J1とやれるのが楽しみ」と藤田。この日、J1の複数クラブが視察に訪れ、今オフの争奪戦再熱は避けられそうにない絶対的なエースは、さらに新しい鳥栖の歴史を刻むためにゴールを狙い続ける。【村田義治】




