磐田DF岡田隆(24)がA契約を励みに、J1残留を目指すチームの力になる。リーグ戦最近4試合に出場するなど、今季終盤にきて頭角を現している。昨季の公式戦はナビスコ杯2試合に途中出場し、わずか24分間だった。今季はここまで393分出場し、A契約条件の450分まで、残り33分。本職はボランチだが、最終節大宮戦(6日)では4戦連続で左ストッパーでの先発が濃厚で、残留を決めてA契約も一緒に勝ち取る。

 待ち望んだときが来た。2年間で417分。2年目を迎える岡田が、念願のA契約条件の450分出場まで、残り33分と迫っている。最終節大宮戦での先発出場は濃厚で、達成は間近。それでも岡田は「(A契約のことを)考える余裕は全然ない。気にするとよくないし、試合に集中するだけ」。大宮に勝てば残留確定だが、負ければJ2降格の可能性もあるだけに、浮かれた様子はまったくない。

 今季終盤にきて追い上げを見せた。天皇杯栃木SC戦で公式戦初先発すると、名古屋戦でリーグ戦初出場。翌節清水戦にはDF加賀が累積による出場停止となると、本職の中盤ではなく、左ストッパーとしてリーグ戦に初先発した。加賀の戦列復帰と同時に、今度はDF茶野が同様に出場停止で外れた。ツキも味方にし、1歩ずつ進みながら出場時間を積み重ねた。

 前節の大宮-京都戦もテレビでチェック。左サイドで敵対することになるMF藤本について「動きが切れている」と、すでにイメージを膨らませるなど、余念がない。

 仲間は知っている。GK川口から「すごい体を張っている。もともと当たりは強くて、頑張る選手。『左ストッパーのガットゥーゾ』という感じ」と、イタリア代表の守備の名手を例えにあげられるなど、信頼も得てきた。今はまだC契約で、クラブハウス内にロッカーが与えられていない。練習着も毎日自分で洗濯するが、試合に向けてはトップ選手らしく「緊張感も出てきたし、みんな必死。何が何でも残留したい」。機は熟し、A契約も決して早くない。【栗田成芳】