さあVモードだ。奇跡の逆転Vを目指すピクシー名古屋の周辺も悲願のリーグ初制覇を信じ、その瞬間を待っている。得失点差の関係もあり、逆転Vは6日のアウェー大分戦に勝ち、かつ鹿島が札幌に負けなければほぼない。厳しい状況だが、ドラガン・ストイコビッチ監督(43)の身上でもある『ネバー・ギブ・アップ』で、ミラクルを信じるクラブ関係者、家族、名古屋の街の様子に迫った。
優勝だけを信じ、周囲も完全にVモードに入った。準備は着々と進んでいる。Jリーグがスタートした1993年(平成5年)から数えて16年目。ついにと言うべきか、やっとなのかは別にして、クラブ史上初めて悲願のリーグ制覇の可能性を残して最終節を迎え決戦の地・大分に乗り込む。周りもヒートアップしている。
(1)Vセール
出資会社の百貨店松坂屋は毎年「名古屋グランパスを優勝させる会」を結成し、後押ししてきた。優勝すれば『おめでとう!
名古屋グランパス
優勝記念セール』を7日か8日間開催する。広報担当者は「オールジャンルで特別価格品、20%引きから半額までを各コーナーで用意させていただきます」と気合十分だ。
(2)祝勝会
クラブはすでに宿泊する大分市内のホテルに祝勝会場を準備。チームを「ファミリー」と表現するストイコビッチ監督の信念もあり、ベンチから外れた選手も大分入りし、ともに喜びを分かち合う。もし、喜び足りない場合も大丈夫。昨季まで8年間大分に在籍していたDF三木がいる。「大分でも別府でも全然大丈夫」と会場の手配を買って出る。
(3)家族
名古屋から遠い大分だが、DF増川は愛息滉士(ひろと、3)君ら家族が駆け付けるという。比較的近い九州に実家がある選手では、長崎生まれのDF吉田は家族ら「30人は来るんじゃないですか」。ちなみに、熊本に実家があるFW巻の家族は、残留争いの瀬戸際にいる兄誠一郎の在籍する千葉の試合に出向くというが…。
(4)女神
ストイコビッチ監督の愛妻・スネジャナ夫人も、パリの自宅から緊急来日が決定。5日に来日し大分入り。指揮官を内助の功で支える。
(5)パブリックビューイング
大分戦が行われる6日にはホーム瑞穂陸でパブリックビューイングが行われる(13時30分会場・入場無料)。ビジョンの映像を通してではあるが、試合会場の九石ドームに行けないサポーターにとって喜びを分かち合える場所となることは間違いない。
最後まで可能性を信じるチーム同様、周囲も奇跡逆転Vだけを信じ、運命の日を迎えようとしている。準備は整った。あとはピッチで全力を尽くすだけだ。【八反誠】




