<J1:浦和1-6横浜>◇第34節◇6日◇埼玉

 今季無冠の浦和が最終節の横浜戦で屈辱的な6失点を喫した。1-2で迎えた後半19分に敵MF小宮山にゴールを奪われると、緊張の糸が切れたように次々と失点を重ねた。リーグ戦での6失点は03年4月26日アウェーC大阪戦以来で、ホームに限れば94年11月19日横浜戦以来、約14年ぶり。ホーム戦のワーストタイ、埼スタではワーストとなった。今季限りで解任のエンゲルス監督は「1-6で負けてすみません」と最後のあいさつでサポーターに謝罪した。

 リーグ7位は最近5年間で最低順位となる。主将のMF山田暢は「ピッチで選手が迷っている部分があった」と言えば、MFポンテは「いろいろな問題が起きたことが今日の試合で出た」と責任を痛感。さらに「(クラブ)トップからレッズにかかわるすべての人が同じ方向性を持たないと。来季は何人かの補強をしてほしい」と懇願した。

 試合後、ピッチ上で今季終了のあいさつを行った藤口社長には5万人のサポーターが大ブーイングを浴びせた。クラブ内外からの厳しい声を受け止めた藤口社長は「しっかり立て直さないといけない。変革が必要」と、ゼロからのスタートを強調していた。