<J2:C大阪2-1愛媛>◇第45節◇6日◇長居

 J2C大阪の日本代表MF香川真司(19)が6日、チーム残留を決断した。この日、最終節のホーム愛媛戦に2-1と逆転勝ちしたが、3位仙台が1-0で草津に勝ち、J1昇格は消滅。来季もJ2なら神戸移籍が有力だったが、クラブは破格の3年総額1億円(推定)の年俸を用意。将来の海外移籍を容認する条項も入れ、近日中に行われる交渉で正式契約する。

 香川が来季もJ2で戦うC大阪のユニホームを着る。昇格を逃した場合、J1へ移籍するなら出身地の神戸に絞っていたが、この日までに残留を決断した。「自分が一番成長できるのはC大阪。J1やJ2には、こだわらない」と話した。

 C大阪側は近日中に行われる契約交渉の席で、年俸1000万円から200%アップし、3000万円を提示する方向。クラブでは日本人最高給となる見込みで、来季終了まで残る契約をさらに2年延長。出来高などを含めると総額1億円に達する。また「近い将来、欧州に行きたい」という香川の希望も調査済みで、契約書には「欧州クラブに限りオファーがあった場合はレンタルでも移籍を容認する」という条項も入れる。

 J1昇格へ入れ替え戦進出の可能性もあった愛媛戦は、勝つには勝ったが前半のチャンスを何度も外し、猛省した。「もっと森島さんに試合に出てほしかった。決めるところは決めないといけないし、J1に昇格できなくて本当に悔しい」と唇をかんだ。その森島がこの日の試合でまとった8番のユニホームを着せられ、あらためて後継者に指名された。だが、情緒に流され残留を決めたのではない。日本代表にまで成長させてくれた感謝の思いと、将来の海外移籍を目指せるクラブだと考えたからだ。

 引退した森島の意思を受け継ぎ、来季はC大阪のJ1昇格と日本のW杯出場に貢献する決意だ。背番号も「26」から「8」に変わる可能性が高い。ミスターセレッソは森島から香川へ-。「まずは今年の反省をして、課題の運動量を克服したい」。入れ替え戦まで、わずか勝ち点1差…。その悔しさは、チームの大黒柱になって必ず晴らしてみせる。