磐田、入れ替え戦は「攻めて勝つ」
ジュビロがアウェーで勝ちにいく! J2仙台との入れ替え戦に臨むJ1磐田のハンス・オフト監督(61)は、10日の第1戦(ユアスタ)で、リーグ戦よりも攻撃的な戦略で、勝利を追求することを示唆した。クロスボールからの攻撃練習でも、攻め手に人数をかけて指導。「引き分け狙い」にも見えた消極的な采配で、何度も試合終盤に煮え湯を飲まされたリーグ戦の悪夢をぬぐい去り、貴重な「アウェーゴール」を狙う。
オフト監督が、ついに動いた。DFがいる中で、両サイドからのクロスに合わせる練習。今までは中央で反応する攻撃陣は、2人しか置かなかった。だが、FW2枚の後ろにもう1人。さらにその後ろにも、1人を走り込ませた。「今までと違って攻撃的にいくぞというメッセージに感じた」と守り役だったDF岡田。同監督も「もちろん勝ちに行く」と言い切った。
9月に16位でバトンを受けたリーグ戦では「ノーリスク」が口癖だった。残留を絶対目標に、失点しないための守備的な布陣を敷き、ボールより前に上がることを嫌がった。必然的に攻め手を極端に失い、指揮したリーグ11試合で、2点以上挙げた試合はわずか2試合。5試合が無得点だった。逆転されると、追い上げる力はほとんどなかった。
だが「展開的にはカップ戦のようになる」(同監督)仙台戦。ホームより2倍の価値があるアウェーのゴールの意味は重い。「守備の形を崩さないで戦うことは同じだが、しっかり前に行って得点を狙っていく」と変化を強調した。FW前田も「いつものようなプレーはできない雰囲気かもしれないが、気持ちで負けない」と言った。
過去4度の入れ替え戦では、現在3年連続でJ2が勝っている。それでも、GK川口が「J1が全敗しているわけではない。ここ最近そうなだけ」と言うように、負のデータは過去の話だ。「入れ替え戦は、さいころを振っている状況に似ている。1か2か3か、何が出るかは分からない」とオフト監督。ならばこそ、攻撃的な姿勢で、自分たちでさいの目を決めにいく。【今村健人】
[2008年12月9日11時21分 紙面から]
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