浦和フォルカー・フィンケ新監督(60)が、欧州クラブ移籍の意思を持つFW田中達也(26)らの残留説得のため、直接出馬する可能性が高くなった。新監督に近い関係者が12日、明かしたもので「現有戦力を来季もしっかりと確保したい気持ちがある。必要ならば会って話したいようだ」と説明。来年1月の欧州移籍を模索している田中達、相馬を引き留めるため、交渉役を買って出る方向だ。

 フィンケ新監督は週明けに浦和との正式契約のために再来日する予定。クラブ関係者も「監督が田中達らと直接会う可能性はある」と認めた。その意向に合わせ、クラブ側も準備を整えた。12日で第1回契約更改交渉が終了したが、田中達、相馬の交渉は来週に持ち越された。既にシーズン途中から2選手の代理人と契約交渉を開始したこともあるが、今回は来季ビジョンを説明する信藤健仁チーム・ダイレクター(TD)との対面を設定しなかった。

 信藤TDは「(2選手と)会うのは近日中?

 そうです」と15日以降に交渉の席に着く考えを明かした。フィンケ新監督、信藤TDのダブル説得で、田中達らの流出を食い止めることになりそうだ。