360度チャンスメークだ。新加入の鳥栖MF島田裕介(27)が、慣れない守備的MFでも攻撃力の高さを見せつけた。5日、HOYOアトレチコエラン(大分県1部)との練習試合(45分×3)に65分間出場。大宮、草津では左サイドハーフが主戦場だったが、ピッチ中央からDFライン裏に絶妙のパスを連発。何度も得点機を演出し、新司令塔候補の期待に応えた。

 飛び出したFWに、フワリと浮かせた絶妙のボールを合わせる柔らかいパスはもちろん、今季チーム課題のサイド攻撃へ、大きく展開する左足からのキックで地元サポーターを沸かせた。「みんな(パスが来るのを)信じて走ってくれた」。パス1本で得点機を演出する島田の加入は、短いパスをつないで押し上がるプレーが多かった鳥栖の攻撃に幅が生まれそうだ。

 3本目16分には、8枚の壁を越えるFKを直接ねじ込み“移籍初ゴール”もマーク。ボランチに起用した岸野監督も「真ん中(中央)で自由にやらせた方がいいかもしれない」と及第点だ。「守備をやらないタイプに思うかもしれないが、守備もバランスを取って、攻撃ではもう少し前にでられるようにしたい」。左サイドから視野が倍に広がったピッチで、島田が鳥栖の攻撃のタクトを振るう。