J1清水のDF辻尾真二(23)が新たな可能性を見いだした。昨季は右サイドDFとして5試合に出場したが、今季は右サイドMFにコンバート。「自分の特徴が出せている」と、始動後の控え組の練習試合、3試合で3得点3アシストの活躍を見せている。長谷川監督は「縦に速いMF選手はなかなかいない。次はトップの試合で試してみたい」と、17日に予定のKリーグ・城南一和天馬戦の起用を示唆した。

 辻尾にはプロ入り後、1度も「お披露目」されていない秘密兵器がある。高速ドライブ回転で落ちる直接FKだ。長谷川監督も「FKはチームで1番。すごい縦回転で、あれは捕れないよ」と絶賛。15日の練習は、サーキットと軽めのランニングで終えた辻尾も「明日からFKの練習を再開します。機会があれば蹴りたいですね」とチャンスに備える。相手を一瞬で抜き去るスピートと、GKの前で鋭く落ちるFK。清水の“隠し弾”として辻尾がスタンバイする。【為田聡史】