<ナビスコ杯:磐田0-0横浜>◇予選リーグ◇25日◇ヤマハ

 J1磐田が今季初めて、無失点に抑えた。横浜をホームで迎えたナビスコ杯初戦で、0-0のスコアレスドローで終えた。昨季終盤から公式戦10試合ぶりの無失点試合。リーグ戦では開幕2戦連敗10失点で、J史上ワースト2位を記録するなど、今季序盤から守備が崩壊し波乱の幕開けとなったが、自信を回復させる結果となった。いまだ今季公式戦では、4試合連続白星なしだが、同杯第2節新潟戦(29日)で、今季初勝利を目指す。

 屈辱の6発を喫したピッチで、25日はゴールを許さなかった。前半19分、横浜FW坂田と1対1になったGK川口が左に横っ跳びしてスーパーセーブ。最大のピンチを防いだ。日本代表に招集されなかった守護神は「チームに残って立て直す機会を与えられた。開幕に比べて守備が機能してきた。でも今は1戦1戦が大切」と、今季初の無失点に貢献しながらも、なお一層気を引き締めた。

 開幕戦での嫌なイメージを一掃したかった。山形戦(7日)でクラブワーストとなる6失点を喫して以来の、ヤマハスタジアムでのゲーム。リーグ戦での3試合では、開幕戦(6失点)から第2節(4失点)、第3節(1失点)と徐々に失点数を減らし、今季公式戦4試合目にして初の無失点試合となった。柳下監督も「リーグ3試合を経験して、チームが安定してきた」と、手応えを口にした。

 ピッチ外ではチームの不振から客離れを防ぐため、クラブ側も必死だった。試合前日の24日には、午前7時30分からクラブの全社員で、ヤマハ本社前などで2700枚のビラを配った。吉野社長も背番号9のユニホームを着ながら、来場を呼びかけた。

 今季まだ勝利の美酒は味わっていない。「もちろん勝ち点3は欲しい。次は取れるように準備したい」と指揮官。次節新潟戦での初勝利を、しっかりと視野に入れた。【栗田成芳】