<J1:千葉1-1磐田>◇第5節◇11日◇フクアリ
J1磐田に頼れるエースが帰ってきた!!
0-1の1点ビハインドで迎えた後半29分、DF駒野友一(27)のFKからFW前田遼一(27)が頭で合わせ、今季初ゴールとなる同点弾を決めた。前節までの今季公式戦6試合で、チームの得点者はFWジウシーニョの4得点のみ。助っ人の得点力頼みのチーム状況下、日本人初ゴールでドローに持ち込み、勝ち点1をもぎ取った。
エースらしからぬ、泥くさいゴールでねじ込んだ。後半29分、DF駒野のFKをゴール前で待ち受けた。高く上がったボールを、頭で合わせた。ミートはしなかったが、気持ちで押し込まれるように弾みながら、吸い込まれた。今季初ゴールに「フリーだったから。もっと点取りたい。もっと頑張らないと」と、ぶぜんと答えた。試合終盤に追いつきはしたが、1-1のドロー試合。決して満足のいく結果ではなかった。
毎試合ゴールを期待されながらピッチに送り込まれることが、エースの宿命。だが決定機で決めきれず、チームが勝てないことに自分を責めていた。開幕2戦で10失点と崩壊した守備陣も、最近5戦3失点と立て直りつつあるが、点が入らず勝ち星を取り逃し、これで7戦未勝利。その間、ハーフタイム中、控室で「おれがへたくそだから悪いんだ」と、愚痴をこぼしたこともあった。
だからこそ、エースが決めたことは得点以上に大きな意味があった。前半35分に今季4得点を挙げているFWジウシーニョが警告を受け、累積により次節出場停止。前田が決めなければ、今季の得点者不在のまま、次節清水戦(19日)に臨まなければいけなかった。GK川口は「遼一(前田)が決めたときのみんなの喜びを見れば、このゴールがどれほど大きいものなのか分かる」と、その意味を強調した。
関係者によると、新加入のFWイ・グノが次節出場できるが、連係面ではまだ不安は否めない。柳下監督も「力強さが戻ってくれば、もっといいプレーができる」と前田に期待。エースの復調が、初白星の兆しになる。【栗田成芳】



