<J2:福岡1-1熊本>◇第7節◇12日◇レべスタ

 今季初の“九州ダービー”は福岡にとって痛恨のドローとなった。福岡は前半33分、MF城後寿(22)のゴールで先制したが、後半に入ると、元日本代表のMF藤田俊哉(37)を起点にした熊本のサイド攻撃に防戦一方。守備陣の踏ん張りもむなしく、後半22分にPKを与え、1-1の同点にされた。J2昇格2年目で闘志むき出しの熊本に、4連勝も阻まれた。

 福岡は、前節まで3連勝の勢いを九州のライバル・熊本に止められた。幸先よくMF城後のゴールで先制したものの、昨季1勝1分け1敗と互角だった相手に後半22分、PKで追いつかれて痛恨のドロー。昨年、1度記録して以来の4連勝を逃しただけでなく、96年のJリーグ昇格後初めてとなる4試合連続完封勝利も阻まれた。

 試合終了のホイッスルが吹かれると、イレブンはまるで敗戦チームのようにガックリうなだれた。篠田監督は「もったいないゲームだった。後半、中央の動きを閉じられず、ラインが下がり、こんなゲームになってしまった。ミスからリズムが崩れたことを反省し、次に臨みたい」と悔やんだ。城後は「うまく動かされ体力をどんどん失った。自分たちで首を絞めた」と唇をかんだ。

 熊本の北野監督が「中盤を支配できた。ボール回しで後半(福岡の)足が止まった」と話した通り、元日本代表でトップ下のMF藤田が起点となったサイド攻撃に翻弄(ほんろう)された。そんな状況で、選手へのマークがずれ、PKを奪われた。たまらず、PKを与えてしまったDF柳楽は「今日は藤田さんにボールを持たれ、やられてしまった。後半はうちの悪いところが全部出た感じ」と肩を落とした。

 選手の入れ替えも実らなかった。後半29分、FW黒部を投入して3トップで攻めたが、悪い流れを断ち切ることはできなかった。今季、熊本から移籍し、前節まで2戦連発と活躍していたFW高橋も完全に封じ込まれ、観衆1万1603人に勝利を届けられなかった。【菊川光一】