傷だらけの「センターバックコンビ」が、汚名返上に燃える。J1清水のDF青山直晃(22)と岩下敬輔(22)が23日、25日の柏戦(アウスタ)での2戦ぶりの完封勝利に闘志を燃やした。

 岩下は、前日まで、右足甲の負傷で別メニューだったが試合2日前にやっと合流。この日の非公開の紅白戦も、これまで同様に同期入団の青山とセンターバックのコンビを組んだ。岩下は「(足の状態は)ベストじゃない。もも裏もまだ違和感がある。でも、そんなことは関係ない」と、痛みを押し殺してでも出場することを宣言した。

 一方、青山も右足首のねんざが完治していない。先週は、試合間際にようやく間に合わせたが、調整不足もあり足をつって後半途中に交代した。「まだ、痛いけどしょうがない。今週は、無理してでも練習をやろうと思っている」。前節の反省から今週はフルメニューを消化した。

 またしても、今季未勝利チームとの対戦となるが、青山は「柏はクロスに対して中の人数が多い。マークをぼかしたらやられる」と、ここまで6戦9発。無得点試合が1度もない柏の攻撃陣を警戒。岩下も「セットプレーでチャンスがある。そろそろ得点したいですね。チームの勝ちに貢献したい」と、対照的に6戦3発と不振にあえぐ、清水攻撃陣の援護射撃も買って出た。2人のDFリーダーは痛みにも、柏にも勝つつもりだ。【為田聡史】