<J1:山形0-0柏>◇第9節◇2日◇NDスタ

 想定外の事態にも、粘り強く守ったモンテディオ山形が勝ち点1をつかんだ。柏戦で今季2度目のスコアレスドロー。右足の違和感でMF古橋達弥(28)が先発を回避し、攻撃のリズムをつくれず、後半32分にはFW長谷川悠(21)が右足首痛で交代。2トップ不在という攻め手を欠く展開で順位は1つ落とし5位に後退したが、堅守で勝ち点1を何とかゲットした。

 イエローカードをもらっても、ゴールは許さない。リーグ最少6失点の山形が全員守備で耐えしのいだ。MF秋葉が「疲れはある。でも相手も同じ条件」と話すように、気力では負けられない。試合後、サポーターへのあいさつに向かう足取りは重かった。

 開幕から突っ走ってきた“勤続疲労”を物語るように、古橋が欠場した。「右太もも裏が緊張したような感じがあるので休ませた」と小林監督。試合中に右足首をひねり途中交代した長谷川は「何回もやってるから大丈夫」と気丈に話したが、ともに5日神戸戦欠場の可能性は否定できない。

 2トップを欠き攻撃オプションの少なさを露呈。公式戦7試合ぶりの無得点に終わった。MFキムをトップに上げ、また「どさくさの1発狙い」(同監督)で後半36分にはFW広瀬も投入。“突貫工事”で手は打ったが、1点が遠かった。

 だが一方で、チームの骨格は崩れなかった。開幕から連続得点中だった柏を、リーグ最少失点の守備陣が完封した。王者鹿島と引き分け、前節は大宮に完勝。「スキ」が出てもおかしくない時期だが、締めるところは締めた。「層の薄さが出たけど、みんなで頑張るしかない」とDF石川。風雪に耐えてJ1切符をつかんだように、攻撃陣の復活まで堅守で乗り切る。【山崎安昭】