＜Ｊ１：Ｇ大阪４－０柏＞◇第１１節◇１０日◇万博

　Ｇ大阪のＦＷ播戸竜二（２９）が１年２カ月ぶりのゴールを決めた。柏戦で途中出場。後半４１分に右足で４点目を決めた。得点後は上半身真っ裸になって警告を受けるほど喜んだ。「最近は試合に出られんし、点を取ったのは１年以上も前。結果を残さないと次はない。チームにしたら一つのゴールやけど、ボクにとったら大きい１点」。リーグ戦の得点は昨年３月３０日東京Ｖ戦以来４０６日ぶり。チームも４－０で大勝した。

　今季はレアンドロとチョ・ジェジンの加入で定位置を失い、公式戦先発は１度もない。耐えきれずに自宅で酒の瓶を開けようとしたこともあったが、日の丸を背負った時の自分の姿が脳裏をかすめ、酒を台所の流しに捨てた。「酒や女の子と遊んで気を紛らわせたりもできるかも知れん。でも結局自分のコンディションが悪くなって損をする」。

　この日は妹の２７歳の誕生日。母の日とも重なり、試合前に２人に「ゴールを決めるよ」とメールを送っていた。“有言実行”の一発だった。【益子浩一】