モンテディオが連敗をきっかけに、原点に返る-。J1山形小林伸二監督(48)が12日、チームの信条「ハードワーク」を再確認する考えを語った。15日間での5連戦で、積み上げた勝ち点は5と、足踏みが続いた。5日神戸戦、9日新潟戦で特に目立った「前線と中盤の間延び」を修正して、16日の広島戦に挑む。

 連戦疲れの影響で、連動性が欠けていたことを指揮官は見逃さなかった。「ポジションに帰らなきゃいけないときに、帰ってなかったり。うるさく言わなきゃいけないのかな」。MF古橋ら攻撃陣に故障が重なった不運もあるが、同監督は「ボールを回せるようになって、トライさせたくて、なびいた自分もいる。きちっとやるときは、やらないといけない」と、自らにも言い聞かせるように、チャレンジャー精神を確認した。

 疲労の濃い選手には「休息」も与えた。右足に不安のある古橋はこの日、室内調整のみ。右足首痛のFW長谷川はランニングしたが「積極的に広島戦に使う」(同監督)ためケアに時間を割いた。「右ひざに違和感があった」というDF石川は、ランニングを回避し、技術トレから合流。疲れが抜ければ、連戦中はできなかった修正もはかどる。「1つ勝てばズルズルいかない。この1週間を大事にやる」と指揮官。状態を上向きにして、リーグ中断期間を迎える。【山崎安昭】