<J2:福岡1-0仙台>◇第21節◇13日◇レベルファイブ

 仙台が76日ぶりの完封負けを喫した。勝てば暫定首位に立つ一戦で、13位と低迷する福岡に敗戦。後半15分にカウンターで1発を浴び、15試合連続得点中だった攻撃陣も最後まで沈黙した。よもやの黒星で今季2度目の5連勝、初の4試合連続完封も泡と消えた。

 遠い1点を追う後半ロスタイム。MF梁が右FKを蹴ると、福岡の守備ラインが一斉に上がった。セットプレーを研究され、何と6人もがオフサイドトラップにはまった。最後の同点機を逸し仙台イレブンが、ぼうぜんと立ち尽くした。

 3月29日の湘南戦以来、76日ぶりの完封負け。ゴールをこじ開けられないことが焦りを誘発し「中央を狙ってはボールを奪われ、カウンターを受けすぎた」とMF梁。守備の選手も前掛かりになり帰陣が遅れた。後半15分の失点も、前線に残ったDFエリゼウへのパスを奪われてのカウンターから。エリゼウは「じれずに戦わなければいけなかった」と肩を落とした。

 連勝は4、連続完封試合は3でストップした。手倉森監督は「前掛かりになって失点する、今季序盤の結果を繰り返してしまった。攻撃のスイッチを入れるタイミング、失点の場面…。もう1度修正したい」。次節21日から始まる中2日の3連戦へ出直しを誓った。