<J2:仙台3-2熊本>◇第31節◇1日◇ユアスタ
4位仙台が熊本に3-2で逆転勝ちし、今季初めて暫定首位に浮上した。4試合連続で先制を許したが、前半20分にFWサーレス(23)の移籍初ゴールで追いつき、同27分のDFエリゼウ弾で逆転。後半1分にFW平瀬が決めて、今季3度目の先発2トップそろい踏みを果たした。試合のなかった上位3チームを上回ったものの、不用意な2失点目など反省材料も多い一戦だった。
新戦力が泥くさく初ゴールを奪った。1点を追う前半20分、ボールを持つ相手DFを猛追し不用意なバックパスを誘う。熊本守備陣を研究していたサーレスは「あのバックパスが頭にあった」と得意げだ。熊本GKより一瞬早く球をコントロールし、ゴールに流し込むと「僕の辞書に『ルーズボール』の文字はない。どんなボールもゴールを狙うためにある」と笑った。
サーレスの得点に、同郷の先輩と2トップの相棒が触発された。同点ゴールの7分後、DFエリゼウがCKに頭で合わせて逆転。後半1分には、FW平瀬が再びCKから3点目を奪った。高さに弱い熊本対策で繰り返したセットプレーを生かし、今季31試合目にして3度目の先発2トップそろい踏み。最近8戦連続で先発FW陣の得点がなく、中島をベンチ外にするなど「てこ入れ」されたアタッカー陣が結果を出した。
上位3チームを抜いて、暫定ながら07年4月14日以来、約2年4カ月ぶりの首位に立ったが、手放しでは喜べない。前節甲府戦で露呈した、立ち上がりの集中力欠如を修正できず前半3分に失点。3-1から2失点目も許した。就任後初めて「首位」の2文字を手にした手倉森監督も「守備も、4点目を奪えない攻撃も反省したい。首位に立っても喜んではいけない内容」。まだ表情を緩める日は来ていない。【木下淳】



