<J2:札幌3-0福岡>◇第32節◇5日◇札幌厚別

 コンサドーレ札幌のFW宮沢裕樹(20)がプロ初の1試合2発で13試合ぶりの完封勝利に貢献した。3-0で福岡に快勝。前半23分には厚別J200号となる先制弾。今季FW登録初、自身同競技場初の得点で勢いに乗ると、同35分にも左足でミドルシュートを決め07年以来、2季ぶりとなる厚別連勝を呼び込んだ。

 本職FWで宮沢が爆発した。前半23分、DF西嶋からの右クロスに走り込むと、DFと競り合いバランスを崩しながらも右足を振り上げた。ボールはGKの左脇をすり抜けゴール右隅へとねじ込まれた。泥臭く生まれた19試合ぶりの1発で若き大砲が目を覚ました。

 同35分にはMF古田がゴール前で仕掛け、こぼれたボールに走り込んだ。「古田なら中にいく。流れてくる可能性を感じた」。天性の勘でチャンスを引き寄せると、迷いなく左足を振り抜いた。GKが1歩も動けない脅威の20メートルミドル弾。フィジカルの強さを生かした1点目、シュート力を生かした豪快な2点目に石崎監督も「FWらしいシュート」と目を細めた。

 今季、石崎監督はチーム一のパスセンスを生かし宮沢をボランチで起用。前節FWで出た西が左足首を負傷し欠場したため、前線での起用となったが、非凡な得点感覚は薄れていなかった。指揮官が「宮沢が2人いればいい」とジョークを飛ばすほど信頼を置く男だけに、ポジションが変わっても輝きは変わらなかった。

 「ハットトリックは次にお預けです」と宮沢。今季初の厚別連勝の立役者は、さらなる大仕事を狙っている。【永野高輔】