<J2:湘南1-1仙台>◇第35節◇23日◇平塚

 ともに勝てば首位に立つ上位決戦は、痛み分けに終わった。2位仙台が3位湘南と1-1でドロー。後半13分に失点したが、その4分後にFW中原貴之(24)が頭で同点弾。昨季マークしたシーズン自己最多6得点に並んだ。2位は守ったが、首位のC大阪から4位甲府までが、勝ち点1差にひしめく大混戦になった。

 また中原だ。1点を追う後半17分、DF朴の左クロスに背番号9が合わせた。前回対戦の2得点で警戒され、DF2人に挟まれても気にしない。「マークが厳しかったんで、いったん後ろに下がって、視界の外に消えてから飛び込んだ」と中原。朴も「最近、クロスを上げる時はタカ(中原)しか見ていない」と厚い信頼を口にした。

 今季初のアウェー弾で、シーズン自己最多タイの6点目。公約通りの1発にも「もう1点、勝ち点3が欲しかった」と話す。そんな中原を手倉森監督は「彼が決めて1-0で勝つプランだった。ストライカーの仕事を十分、務めている」と頼もしそうに見つめた。

 上位4強が、勝ち点1差になって幕を開けた第3クール。負ければ4位後退の危機を救った中原は「次につながる勝ち点1。残り16試合、取れるだけ取ります!」と唇を結んだ。終盤戦へ、中原が爆発の予感を漂わせた。【木下淳】