<ナビスコ杯:清水2-2東京>◇2日◇準決勝第1戦◇アウスタ

 清水は2-2で東京と引き分けた。1-2でリードされて迎えた、後半開始30秒にはDF岩下敬輔(22)が、相手選手と接触し一発退場と大ピンチに追い込まれた。しかし、同24分にMF枝村匠馬(22)が同点弾を決めてドローに持ち込んだ。2年連続の決勝進出は、第2戦(6日、味スタ)で勝利か3得点以上の引き分け(2-2の場合は延長戦)が条件となる。中3日で行われる第2戦に、すべてをかける。

 今季公式戦2連敗中の東京をアウスタで返り討ちにするはずだった。しかし前半から1-2でリードを許す苦しい展開。さらに、後半開始30秒。岩下が東京FW平山との接触プレーで、家本主審からレッドカードを提示され一発退場。微妙な判定に「(平山の)ターンとプレスのタイミングがたまたま一緒だっただけ。接触はあったけど、ひじを出したり、足を踏んだりしたわけではない」と、納得のいかない表情で話したが、第2戦への出場権を失ってしまった。

 その大ピンチを「ナビスコ男」の一撃が救った。後半24分、DF平岡が右サイドをDF市川とのワンツーで突破。中央のFWヨンセンを経由し、2列目から走り込んだ枝村がダイレクトで右足を振り抜いた。シュートは、相手DFのブロックをはじきゴールネットに吸い込まれた。「人数が少なくなって長い距離を走ることが大事だった。相手に当たって入ったしラッキーだった」と、チーム最多となる、ナビスコ杯通算10得点目を振り返った。

 なんとか追いつきドローに持ち込んだ。長谷川監督は「夏場の連戦で疲れがたまっている前半はアグレッシブさが欠けた」としながらも「10人になってから、やっと目が覚めて運動量が増えた。次につなげられる結果」と前を向いた。運命を決める第2戦は中3日で待ち受ける。2年連続の決勝進出をつかむために敵地に乗り込む。【為田聡史】