<ナビスコ杯:(3)東京1-0清水(2)>◇6日◇準決勝第2戦◇味スタ※カッコ内は2戦合計得点
決勝は5年ぶり2度目の王座を狙う東京と、J1昇格後初タイトルを目指す川崎Fの顔合わせになった。東京はFW平山相太(24)が清水戦の前半16分、MF羽生直剛(29)からの左クロスをヘディングで合わせ、39日ぶりの公式戦ゴールを奪い、1-0の勝利に貢献。第1戦との合計スコア3-2で清水を振り切った。決勝は11月3日に東京・国立競技場で行われる。
悲願を実現するため、平山が体を張ってゴールをもぎ取った。前半16分、MF羽生の速い左クロスに、いち早く反応した。フリーでニアに入って敵DF青山の目前でヘディング一閃(いっせん)。敵将の長谷川監督に「先制点が非常に痛かった」と言わしめた。7月29日ナビスコ杯準々決勝名古屋戦以来の得点。決勝進出の立役者は「FWなので得点で貢献したかった。プロになって初の決勝なのでうれしい」と素直に喜びを表現した。
練習はうそをつかなかった。丸刈り姿に変えて意識改革した5月、国見高の先輩でもあるDF徳永に頭を下げた。「シュート練習したいのでクロスを出してください」。城福監督に要求されてきたゴール前での動きだしの速さを意識しながら、動きを体に染み込ませてきた。同監督は「高さがあるのに動きだしが備わってなかった。DFを振り切ってフリーでヘッドできたのがいい」と評価。約5カ月間の積み重ねが、大事な舞台で実を結んだ。
決勝の相手は対戦時に「多摩川クラシコ」と銘打つライバル川崎Fだ。今季は2戦2敗。選手の誰もが「借りを返す」と声をそろえた。それは平山も同じ気持ち。「サッカー人生で何回、決勝に行けるか分からない。優勝を目指して頑張りたい」。プロ初の決勝を成し遂げた「怪物」の願いは、プロ初のタイトル奪取に切り替わった。【藤中栄二】



